50代で始めたAI活用が「習うより慣れろ」でもOKだった3つの理由

AIとの壁打ちをイメージしたスマートフォンの利用シーン AIとの付き合い方

AIを使ってみたいけれど、どうすればいいかわからない。

ハウツー本を読むか、講座を受けるのか、それとも動画で軽く教わってみるか。

そんなふうに考えているうちに、結局なにも始められなかった。

ミドル世代のAI活用というテーマでは、そんな声をネット上でもよく見かけます。

きっと、しっかり基礎から学んで始める方法は「王道」です。

AI活用の目的によっては、王道こそ「早道」となるでしょう。

ただ、わたし自身は自分の経験から、まず「習うより慣れろ」でも「あり」だと考えています。

わたしのAI活用が「習うより慣れろ」でもOKだった3つの理由

コーヒーを飲みながらスマートフォンを触る女性

わたし自身、最初はAIについてほとんど知らないところから、少しずつ触れながら付き合い方を身につけていきました。

なぜなら、AI活用は資格試験のように知識を詰め込むものではなく、実際に接しながら、自分に合った付き合い方を見つけていくものだと考えるからです。

そこで今回は、フリーランスライターとしてAIを活用しているわたしが、「習うより慣れろ」でもOKだと思った3つの理由についてお話します。

【1】膨大な情報を理解するだけで疲れてしまうから

スマートフォンを手にする女性

なにか新しいことに取り組むときは、たいてい資料や解説書などを読み、理解するところから始まります。

たとえばAIについて学ぼうとすると、インターネットにも書籍にも情報があふれています。

「ChatGPT完全ガイド」
「初心者でもわかる生成AI入門」
「初心者向けプロンプト大全」

きっと、すでに仕事や趣味としてAI活用を積極的に取り入れている方にとっては、、必要かつ関心の高い「学び」になるはずです。

ただ、わたしの場合は、ちょっとした家具を組み立てるときの説明書でさえ、途中で集中力がプツンと切れます。

AI活用においては、いわゆるAI活用術がスマホにおすすめ表示されても、開いたことがありません。

納得がいくまで参考書を読み込み、机にかじりついて勉強するといった、若い頃のような気力や体力がないからです。

AI活用に限らず、わたしに関しては「理解力がついてこない」と感じ始めた30代後半頃から、

少しずつ調べながら進める。
自分なりに考えて試してみる。
やりながら調整をしてみる。

なにごとであっても、このような繰り返しを小刻みに行うようになりました。

最初から習い尽くそうとすると、すでに習ったことを忘れてしまったり、できそうな気がしなくなったりするからです。

よくいえば、急がば回れ。

情報への理解をテキストだけに頼るのではなく、たとえ時間がかかったとしても、失敗や体験から学ぶのが性に合っているのかもしれません。

すると、なんとなく、「なんでだかわからないけど、なんとかできた」という「奇跡」も起きます。

とにかく、すごろくみたいに、1つ1つの課題を失敗前提で実践。

そして失敗したら修正。

ときどき登ってきた山道を振り返るように「現状」を把握しながら、ゴールまでコツコツ繰り返します。

もちろん知識は大切ですから、軽んじるつもりはありません。

ただ、せっかくの機会を逃さないために、新たなことを習い尽くそうとして挫折するくらいなら、慣れから入って少しずつ手ごたえを得るというのも無意味ではない気がします。

【2】わからないことが「わからない」から

スマートフォンの画面に指で触れている女性

まず、わたしの話でいうと、小中学生の頃の授業からそうでした。

先生に「わからないことありますか?」と聞かれても、わからないことが「わからない」と思うことがよくありました。

もしかしたら、もともと理解するまでに時間がかかる人間だったのかもしれません。

とにかく、たった1回の授業を受けただけでは、その内容がちゃんと自分のものになりませんでした。

まぁ、それを整理するために「復習」があったわけで、家に帰って宿題をしながら「なるほど」と腑に落ちることの方が多かったです。

そういう自分自身の傾向からか、この歳になっても「習うより慣れろ」が暮らしの土台になっています。

たとえばWebライターとして活動を始めたのは、30代半ば過ぎ。

クライアントから、マニュアルやトンマナがまとめられたファイルを受け取るところから始まります。

実は、これを理解する作業が、なかなかな「重労働」でした。

パソコンというものを、それまではネット検索や仕事のプレゼンで使う程度だったからです。

「どこ」に、「なに」があるのか、「これ」の意味はなにか、ファイルの中身と格闘しながら、まるで迷路を抜けるような作業の連続でした。

そのときも、やはり「調べながら」「考えながら」「やりながら」で、自分なりに試行錯誤しながらハウツーやクライアントの意図を理解していきました。

このたびのAI活用についても同じです。

なんとなくニュアンスはわかるけれど、詳しくは「わからない」ところから始まっています。

たとえば「壁打ち」という言葉も、ChatGPTで対話しながら知ったAI用語。

いまでも、たくさんの「わからないことが、わからない」があるはずです。

でも、とにかくクライアントのニーズに沿いながら、自分のイメージに近づけながら、「プロンプト」という設計図や発注書の完成度を高める努力をしています。

結局、わたし自身もAIとの関わりで「学習」しているということです。

だからこそ、「わからない」が「わかる」に変わった瞬間は、この上ない達成感があります。

知識や情報がようやく自分のものになったようで、なんとも爽快な気持ちになれるのです。

だからわたしは、習うより慣れろ方式でAIと壁打ちを重ねながら、毎日のように「わからない」を見出しています。

【3】小さな「実」がモチベーションになるから

デスクの上でスマートフォンを操作する女性

最初に習い尽くそうとすると、理解が及ばないとき、迷いが出たり、不安になったりします。

また、理解が及ばないまま習うことに固執していると、自信をなくしたり、取り組むことそのものが面倒になったり、原点を見失うこともあります。

このような実体験から、「とりあえずやってみる」が、わたしにとっての通常運転になりました。

ちょっと実践してみて、ささやかでも「実」が生まれると、そこに「手ごたえ」があるからです。

やる気が上がったり、やれる気が湧いたり、やり切った後の状態が見えたり。

なにかしらの「実」によって、モチベーションが活性され、その次に進む原動力になります。

AI活用に関しては、初めて画像生成AIでイラストを作ったときのことが一例です。

ミドル世代の服装に関するクライアントワークで使用するため、まず、パーティースーツの男性のイラストを発注。

とても仕上がりがよく、大満足でした。

ただ、次のイラストで大失敗。

なんと、パーティードレスを着た女性を指定したはずなのに、顔が男性のまま、首から下だけが素敵な女性という衝撃的なものが届いたのです。

そこで、わたしは「してほしいこと」だけじゃなく、「してほしくないこと」もAIに伝える必要があることを学びました。

このように、失敗もあるのですが、まず自分なりにやってみて、「できた」という体験をすることが次につながります。

つまり、なにかしら「実」を生むことで、成功も失敗も含めた手ごたえのあるサンプルができるのです。

わたしの場合は、AI活用においても「習ってから慣れる」ではなく、「慣れながら習う」の方がしっくりくるようです。

AI活用は「慣れながら、習う」でも身につきます

カフェでパソコン作業している女性

わたしは、まだまだAIビギナーのミドル世代ライターです。

AI活用術を語れるほどの専門的な知識やスキルはありません。

ですが、AIというツールを使っているうちに、どんどん世界が広がりました。

ただ仕事の効率化が実現しただけではありません。

AIとともに作業するという新しいプロセスが生まれたことで、毎回、自分が書きたいものの方向性を鮮明にすることができます。

AIとの対話によって、クライアントワークにおける自分から自分へのオペレーションを適宜ブラッシュアップさせられるようにもなりました。

また、オウンドワークでは、自分でも気づかなかった自分の裏ニーズにも気づかされます。

AIを、リサーチやエビデンスの抽出くらいにしか活用できなかったミドル世代ライターですが、「慣れながら、習う」で付き合っていくうちに、夢だったオウンドメディアの運営まで叶えられました。

友人とLINEするかのようなフランクさで、ちょっとAIを試してみる。

きっと、そんなところからでも、十分にAI活用は身についていくはずです。

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